私たちの団体は、2018年に大正大学の学生グループらによって作られた非営利の任意団体(ボランティア団体)です。
仏教学部・仏教学研究科を中心として、教育学・史学・心理学など様々な分野の学生が参加することで、様々な視点から、教育・福祉の向上、コミュニティの形成や産業の活性化といった地域の発展に貢献していきたいと検討してきました。

卒業・修了後も、これまで学習・研究してきた専門知識を活かして、地域の方々と共に、それぞれが抱える困難に対して、果敢に挑戦しています。

私たちの団体名の「蒼生(そうせい)」には「国の人々」という意味があります。そして「HIDEN」は、高齢者や子ども、病人、身よりのない人、精神的や金銭的に貧しい人々などを救済した聖徳太子の四箇院の一つ「悲田院(ひでんいん)」にちなみます。あらゆる人たちに適切な福祉や教育を提供し、社会の構造に変化を与えることで、地域を創生するとともに、市民一人一人の幸福が増しますようにという気持ちを込めています。

インド・中国・日本と三国に渡り、これまでの仏教実践者やそれを支える市民たちは、様々な社会問題にチャレンジしてきました。社会的弱者に対する医療の提供(聖徳太子の施薬院・療病院)、女性差別問題への取り組み、感染症に対する差別問題への取り組み(鎌倉時代の忍性によるハンセン病患者救済等)、また貧困者に対する救済事業(無遮会や三階教無尽蔵院)など、仏教徒らによる社会改革ムーヴメントは決して少なくありません。勿論、それらは必ずしもうまくいったわけではなく、また本来の目的(仏教実践)と一致しているかなども含めて、それぞれの活動が正しかったかは改めて考え続ける必要はあるでしょう。

私たちの団体はこれまでの事業に留まることなく、刻々と変化する社会問題と向き合っていくことを目標としています。新しい成人教育計画を起こし、団体員全体で、補助し、協力し、支援していく形態をとっています。また、私たちが蓄積した経験やノウハウを、可能な限り社会に提供していくことで、市民が新たに社会問題に立ち向かい、よりよい社会の変革を促せればと思っています。そしてなにより、できたこと、できなかったこと、やりたかったこと、やれなかったことを見つめなおし、愚かな自分を自覚することで「自分自身とは何か」を理解することを目標としています。

したがって、たとえボランティアの形をとったとしても、決して他人のためではなく、自分の人生の困難に対する挑戦として向き合う努力をしています。だからこそ、他人事ではなく、自分の生きざまとして必死にもがいています。換言すれば「人を助けることによって、自分が救われている」ということです。皆様、こんな私たちの活動に協力していただければ幸いです。

理事3名(うち代表2名)・監査1名(2025年4月現在)
代表理事: 濱田 健司(はまだ けんじ)
 2017年12月  浄土宗僧侶資格取得
 2019年03月  大正大学仏教学部卒業/浄土宗・社会教化主事資格取得
 2021年03月  大正大学大学院仏教学研究科修士課程修了
 古代インドの慣習や文化、古代インドの仏教哲学に関心を持つ。
代表理事: 田邊 孝顕(たなべ たかあき)
 2017年12月  浄土宗僧侶資格取得
 2019年03月  大正大学仏教学部卒業/浄土宗・海外開教使資格取得
 2021年03月  臨床宗教師養成講座修了(大正大学開講講座)
 2021年10月~ ハワイ浄土宗別院所属
 2026年~ 宗教者ビザ(R-1 VISA)の期限満了、日本国内で活動再開!
 海外の文化や離島の文化に関心も持っている。
理事: 説田 真仁(せった まひと)
 浄土真宗東本願寺派僧侶、東本願寺学院出身。
 日本の宗教を前提とする文化、宗教建築に関心を持つ。
 これまでに寺カフェ「香華庵」などを運営。
 古来からある文化を広め、自己と見つめ合う機会を作ろうと日々活動中。
 参考:仏具を磨いてランチを割引 新しいカフェの形 | AERA dot. (アエラドット)
監査: 左崎 利江(さざき りえ)
 団体活動や財務を批判的に検証し、より良い組織運営のための助言を行っている。